晴耕






里山日記


2007








 




  「たねまき」 20071229

 今年は、ひと月ごとに寒暖が交替するようだ。例年より暖かい月の次は、寒い月になる。冬に入っても、11月に初雪が降り寒かったのに、12月は典型的な暖冬で、ポカポカ陽気の日が多かった。
 おかげさまで、氷見名物の「寒ブリ」がさっぱり捕れない。漁獲高が去年より2万匹以上も下回り、記録的な不漁となっている。せっかくキリンビール等と、大々的に「ブリしゃぶ」のCMを打ったのに、完全な「空ブリ」となってしまった。いま氷見へ来ても、天然物のブリは、刺身ひと切れも店頭に並んでいないのであしからず。

 ところで11月末、小春日和の日曜日に畑作を決行した。農作業としては、今年最後になった。
 王子様がお昼寝から目覚めた2時過ぎから、4時頃まで作業する。冬野菜の小カブラ、上司からもらった赤いハツカダイコン、ズッキーニが収穫できた。ほんとうにこのズッキーニは、よく実った。奥様はあまり好きでないが、わが菜園の主力作物になるかもしれない。
 来春へ向け、ソラマメ様、エンドウ豆等の種まきを行った。上司の指示で、ポールにペットボトルを刺し、モグラ・カラス対策を講じた。これでもダメなら、さらにカラス対策として、テグスを張らねばならない。
 奥様のご指導で、新たに一畝開墾し、レンゲ草を植えた。わたくしは肉体労働担当なので、牛のように耕し、汗を絞って働いた。くたびれました。
 それでは皆様、よいお年を。





 




  「秋の収穫」 20071012

 先月末に、懸案の草刈り&芋掘り&種まきを敢行した。
 例のごとく、わが家の王子様と奥様と愚夫の三人で、朝9時に出発し11時に帰った。秋とはいえ、気温が28度ほどあり、なかなかハードだった。

 やはり残念ながらサツマイモは不作であり、30本も取れなかった。これはあまりに暑い夏だったため、なかなか草刈りに行けず、いわゆる草負けして、サツマイモの葉が茂らなかった。分かっていながら、いろいろ事情があり、手当てできなかった。
 もっと家の近くに畑があればなあと、悔やんでみても始まらない。来年はなんとかしたい。

 ただ今年の夏、一株植えたズッキーニがよく取れ、10本以上実った。
 何年か前にも試しに植えたら、多く実がなったけれど、その頃まだ珍しい野菜で、食べ方が分からず、翌年は作らなかった。しかし最近は、ズッキーニなどスーパーでもふつうに売っており、幾通りか料理法も覚えた。
 写真のようにまだまだ元気で花も付け、あと数本は取れるだろう。来年は数株植えたい。

 冬野菜もがんばって植えた。カブラ・ハツカダイコンなど。乞うご期待。
【よく茂ったズッキーニの株】





 




  「ブルーベリーの収穫」 20070909

 今年は、豆類とジャガイモが不作で、さらにサツマイモも生育が良くない。
 ということは、わが菜園の主力作物がすべてダメなわけで、たいへん悲しい収穫の秋を迎えそうだ。これに奮起し、冬野菜はがんばろうと思う。
 すでに畑の上手な上司から、カブラの種を数種もらっており、再起にかけたい。また来年こそ、ソラマメ様の大収穫を期して準備に励みたい。

 しかしなぜかベランダ園芸のブルーベリーが豊作で、例年数十粒も実れば良い方なのに、百粒を越す勢いで熟している。
 残念ながら、何が良かったかはまったく不明だ。
 もし来年も、これほど実るなら、ブルーベリーの樹を増やすことも考えなければなるまい。

 この他、8月29日に懸案の草刈りも敢行した。
 酷暑だった今年の8月、末ごろようやく真夏の太陽が陰り、野良仕事ができるようになった。今年富山では数人熱中症で亡くなり、草刈りで病院に運ばれては世間体が悪すぎる。
【まれに見る大収穫のブルーベリー】(写真も大きめ)
 この日は一日曇りで、最高気温も30度に至らなかった。
 ほぼひと月ぶりに菜園へ行き、唖然とした。そこはもう畑でなく、ただの草むらだった。お隣さん方は、なんと思っていただろう。腰くらいにまで生い茂った雑草は、なかなか手強く、1時間ぶっ続けで作業し、ようやくひと通り刈り終えた。
 これでしばらくは、ご近所にも顔向けできるだろう。申し訳ありませんでした。





 




  「ジャガイモ掘り」 20070723

 今年は、なかなか「里山日記」を更新できない。しかしネタがなかったわけでなく、例えば今月初め頃、恒例と化しつつある、早朝草刈りに行ってきた。
 妻子と柴太朗を連れ7時に出発し、8時半に帰ってきた。1時間半、草刈り機を駆使したせいで、半日手が笑っていたけれど、なかなかきれいに雑草を始末でき、これでご近所に恥ずかしくない。
 しかしながら残念なことに、今年はソラマメ様が凶作だった。一畝丸々植えたのに、収穫は三房もあっただろうか。
 お隣さんの話では、カラスがついばんでいったとのことだった。モグラやネズミのせいかもしれず、はたまた石灰の撒き方が悪かったかもしれず、原因究明し対策を講じて、来年を期したい。

 ただ、上司に貰ったアンデスレッドはそこそこ収穫できた。
 今年、氷見ではジャガイモが不作で、数人に出来具合を聞くと、なぜか育ちが悪かったり、病気になったりしたらしい。わが家の芋も、少々腐っていたが、小さめのダンボール箱に一杯ほどは獲れた。
 今季の状況からすれば、まあ良しとしよう。

【今年よくがんばったアンデスレッド】





 




  「近況 および 今年の菜園」 20070416

 能登半島地震からやがて半月が経過し、余震もだいたい治まったようだ。
 当時の状況についてローカル・ニュースから、正確な状況を記録すると次のようになる。

【KNB News】 3月25日11:01現在 地震、石川県で震度6強、県は震度5弱
 25日午前9時42分ごろ、能登半島沖を震源とする地震があり、石川県能登地方では震度6強を観測しました。富山県内では富山市や射水市、氷見市など広い範囲で震度5弱を観測し、けが人がでています。
 25日午前9時42分ごろ石川県能登半島沖を震源とする地震がありました。地震の規模を示すマグニチュードは7.1と推定されます。石川県能登地方では震度6強を観測しました。また富山県内では富山市、滑川市、舟橋村、氷見市、小矢部市、射水市で震度5弱を、また広い範囲で震度4を観測しました。この地震で石川県の能登と加賀の沿岸に津波注意報が出され、一部で10センチ程度の津波が観測されましたが、津波注意報は午前11時半に解除されました。またこの地震で石川県輪島市で灯ろうの下敷きになった52歳の女性が死亡したほか各地で50人以上のけが人がでているということです。

【北日本新聞HP】 3月25日 富山で震度5弱の地震 震源地は石川県能登で震度6強
 25日午前9時42分ごろ、北陸を中心に強い地震があり、石川県の能登で震度6強、新潟、富山各県でも震度5弱を記録した。気象庁によると、震源地は能登半島沖で、震源の深さは約50キロ。地震の規模はマグニチュード(M)6・9と推定される。 (以下略)
 氷見市街では強い揺れのため、いささか恐怖を感じた程度だったけれど、石川県境の方では家屋に被害が出ており、現在も復旧作業が行われている。石川県側では能登半島全域がひどい災害に遭い、まだ復旧のめどが立っていない。ようやく水道や道路が通り、仮設住宅が出来、支援活動なども行われるようになった程度だ。
 被災された方々が、少しでも早く元の生活を取り戻されるよう、願ってやまない。
 今回の経験により、地震では震度5が分かれ目になると分かった。5弱なら置物が落ちる程度だけれど、5強になると塀が倒れたり、壁が壊れたり、屋根が落ちたりする。数値上ではちょっとの差でも、実際は天国と地獄ほども違った。

 ただ地震の被害が少なかったとはいえ、この間に伯母が亡くなり、葬儀等でたいへんだった。昨年暮れ頃から入退院を繰り返していたが、正月明けて容態が悪化し再入院後、手厚い看護のかいなく80歳で永眠した。ある程度の覚悟はしていたけれど、やはりショックだった。親父の姉で、最も世話になった伯母であり、残念でしかたない。
 今年は正月から、公私ともにろくなことがなく、先が思いやられる。

 しかし嘆いてばかりもおられず、忙しい合間を見て、わが家のささやかな菜園へ行き、ジャガイモ等を植えてきた。
 今年は畑作の上手な上司から、珍種「アンデスレッド」(→20060814)の種芋をもらった。がんばってたくさん収穫できるよう、ていねいに世話したい。その意味でさっそくこの時季に草刈り機を始動させ、竹や雑草を退治した。それに加え奥様の発案で、土手側にモモとリンゴの苗木も植えた。
 例年になく気合いが入っており、後はこれからの気候が穏やかで、もう天変地異など起こらないよう、切に祈るのみだ。

            《2007年 作付け図》
 

(1)ソラマメ様生育地
 ※余った種芋も植えた。

(2)お花畑

(3)アスパラガスの株
 ※昨年は大収穫だった。

(4)エンドウ豆

(5)アンデスレッドの地
 ※今年の目玉です。

(6)サツマイモの地

(7)同上