晴耕








迷 犬 柴 太 朗
2008
−推定7歳−












  「冬支度2008」 20081125

 11月19日(水)の夜から富山県の平野部でも、雪が降ると天気予報で言っていた。
 しかたなく仕事から帰り、夕飯も食べた後、やおら夜の8時半も過ぎた頃から、柴太朗の冬支度を執り行った。
 犬小屋を動かし、軽く掃いてから、全体を新しいブルーシートで覆う。前回も書いた通り、これまで使っていた古いシートは、びっしりダニがこびり付いて使いものにならず、もう棄ててしまった。以来、ホームセンターで探しても、なかなか手頃なサイズのものがなく、ふつうのシートを二つ折りにして使うことにした。
 それから取ってあった古いカーペットを犬小屋の下へ敷き、わたくしが長年愛用していた毛布を被せてやった。これで週末にでも、筵を買い中へ入れてやれば、例年以上に暖かく過ごせると思う。

 しかしながら、人の気も知らない柴太朗は、われわれが夜風の吹きすさぶ中、わざわざ防寒対策をしている時、縁側に上がって小便を漏らしやがったのだった()。
 その場で叱りつけ、後始末をしたけれど、最近、奴の膀胱も弛みやすくなったのか、数か月前にもそそうをしていた。いよいよ歳のせいかもしれないと、別の心配が頭をよぎる。

 翌朝、氷見で最低気温が0度となり、街中で3センチほど降雪があった。次の新聞記事にもあるように、富山地方気象台で観測以来、2番目に早かったらしい。
【北日本新聞HPより】
 世界遺産薄化粧 富山県内初積雪 2008年11月20日 06:10
 十九日の県内は冬型の気圧配置が強まり、県内全域で雪が降った。最低気温は富山〇・五度(平年五・七度)、高岡〇・一度(同六・二度)。富山地方気象台(富山市石坂)は気象台内で初雪と初積雪を観測した。初積雪は平年より十八日早く、昭和十四年の統計開始以来、昭和二十五年に次いで二番目に早い。初雪は平年より九日早い。二十日午前零時の積雪は富山、高岡で二センチ。…(以下略)…
 今年は久しぶりに、厳しい冬になるかもしれない。
 まあともあれこれで柴太朗も、なんとか凍えずに来春を迎えることができそうだ。






  「ダニ退治」 20080930

 お彼岸も過ぎて、すっかり涼しくなった。
 この夏、柴太朗にひどくダニがたかった。犬小屋から縁側へ飛び上がるだけで、ぽろぽろと大小のダニが落ちる。背筋に寒いものが走るくらいで、体中さすりせっせと摘みとっても切りがない。当然、ダニ取りスプレー等は使っており、ブラッシングもしているのに、ほとんど効果がない。
 そこでこれは、徹底的に奴の身辺をきれいにするしかないということで、9月初めに、シャンプーと犬小屋の一斉清掃を敢行した。その際、事前に次のようなグッズも用意し、万全を期した。

 @「ジョイペット 水のいらない泡シャンプー 犬用」(ジョンソントレーディング)
 最近、犬用に水を使わないシャンプーが発売されており、なかなか便利なようだ。まあ最終的には、お湯で洗うしかないのだが、正直大変なので、それまでのつなぎに、汚れが目立った時点で使う分には効果的だ。この他、
 A「ペティオ ノミ・ダニ取りスプレー 犬用」(ヤマヒサ)
なども用意し、ダニの根絶をはかった。

 さて、こうして犬小屋を撤去し、気合いを入れて清掃を始めたところ、すぐダニ発生の原因が判明した。
 犬小屋の後ろに、冬場の防寒用として、カーペットとシートが置いてあった。これを広げて見ると、鳥肌が立つほど、びっしりダニが着いていた。これはもう使いものにならず、直ちにゴミ袋へ入れ、焼却することにした。その他、犬小屋に敷いていたマットにもダニが潜んでいた。
 ほんとうにまわり中、ダニだらけで、飼い主としての責任を問われる。
 ちなみに、責任逃れするつもりはないのだが、飼い主は奥様です(「迷犬柴太朗」の最初の方をご覧ください)。愚夫はあくまで、補助をしているだけなので、そこんとこよろしく。

 さっそく、
 B「キンチョール」(大日本除虫菊)
を犬小屋中にかけ、しばらく置いてからよく水洗いした。それから、
 C「ほっかぽっか速暖マット エレガント」(ユーザー)
を新たらしいものに換え、柴太朗にシャンプーしてやった。やれやれ…。

 以前から、柴太朗が散歩から帰るとき、庭の入り口で、中へ入りたくなさそうなそぶりをしていた。それを単純に、まだ遊びたいからと思っていたが、実はダニがかゆくて、帰りたがらなかったのかもしれない。
 それやこれやで、ほんとうに飼う側として、反省しきりなのだった。






  「夏の過ごし方」 20080810

 数日前、立秋になったようで、残暑お見舞い申し上げます。
 今年、氷見の方は、それほど暑くなく、猛暑日を2回ほど記録した程度だった。8月に入り朝晩も涼しくなって、寝苦しさがいくらか和らいできている。皆様いかがお過ごしでしょうか。

 夏は獣(毛もの)にとり、最も嫌な季節らしい。この時季、アイヌ犬(北海道犬)の血を引く(?)柴太朗は、いつ見てもぐったりしており、まったく精彩に欠けている。
 日差しに応じて居場所を変えたり、庭に穴を掘って入ったり(ちょっと迷惑)、彼なりに避暑の工夫はしているけれど、温暖化したこの頃の夏は、その程度で凌げない。食欲も落ち、野菜類など、口に合わない食べ物は、残している。まあ例年のことではあるが、少々涼しいことも、してやらなければなるまい。
 そこで7月中、増えてきたダニ対策もかねて、「柴洗い」を敢行し、月末には久しぶりに畑へ連れて行った。

【久しぶりの畑でくつろぐ柴太朗】

 柴太朗がこよなく畑を愛していることは、重々承知していたが、やんちゃ盛りのわが息子と、きっかん犬がいては、農作業などできるものではない。やむなく柴太朗にはがまんしてもらっており、今年初めての畑行きとなった。
 車庫へ連れてきた時点で、どこへ行くか悟っており、さっそうと車へ乗り込むと、定位置に行儀よく坐る。こころなしか、目が輝いているように見える。畑へ着くと、懐かしそうに辺りをうろうろし、よく茂った雑草の臭いを嗅いでいた。しばらくして納得したのか、車の日陰に入り、満足げに寝転んでいた。

 これで少しは休養になっただろうか。
 また連れてきてやりたいけれど、この時季、家族サービスの海やら山やら、お盆の墓参りやらで忙しく、またいつのことになるか知れたものでない。






  「春の行事」 20080515

 前回は「近況」で今回が「春の行事」と、昨年同様の記事を掲載している。完全に恒例化しているけれど、今後のため今年も予防接種の結果を記録しておきたい。

【 近 影 】
【レシート2008】

   泉沢動物病院

   氷見市柳田××××-×
     пi0766)91-××××

    2008-05-13 10:48


 キョウケンビョウ 非  ¥3,000
    6点  @1,800
 投薬料      ¥10,800
 外税対象     ¥10,800
 消費税等  5.0%  ¥540
 非課税合計    ¥3,000
 合   計    ¥14,340


 柴太朗は近年体重15Kgを維持しており、2006年以来「カルドメック・チュアブル」というフィラリアの薬を処方してもらっている。今年の5月は大事な仕事があって忙しく、奥様に病院へ行ってもらい、愚夫は費用だけ出すことにした。
 しかし保険のないペットの薬は、やはり高い。必要だと分かっていても、すんなり納得できない。
 春先から調査用?のデジカメを買い替えるなど、このところ非常に出費が多く、ヘソクリが底をついてきた。あまつさえ、母の日にプレゼントを兼ねて、奥様念願の「電動アシスト自転車」を購入したりしており、金欠に拍車がかかっている。
 わが社は給料が5%カットされており、この先、ボーナスまで、どのように凌げばいいか、ひどく頭が痛い。






  「近況」 20080315

 もたもたしている内に、早くも3月になってしまった。「迷犬柴太朗」は、やっと今年初めての更新となる。
 これはひとえにわれわれ飼い主側の、怠慢によると言われれば、返す言葉もない。ただもう7年も柴太朗と生活してきて、奴の日常については、ほとんど書き尽くしてしまった。
 あいかわらず病気ひとつせず、わが家で一番元気であり、性格が少々きついことを除けば、どこにも問題がない。ある意味で非常に幸せなことなのだが、反面完全にマンネリ化してしまっている。
 しかし何かご不幸が訪れ、波風が立つよりは遙かにましで、こうして平穏無事でいることに感謝しなければならない。

 と言うことで、軽く近況など報告したい。
 インフルエンザの流行も終わり、春の気配がしている。昨日の朝6時頃、この春はじめてウグイスの声を聞いた。
 この冬、雪が少なく、毎朝いつぞやのような危険な目には遭っていない(「厳冬期の散歩について」 20060212 参照)。それでも幾日かは、吹雪のような時に散歩していた。
 雪の日はアノラックさえ着ていれば、傘を持つ必要がないので、雨降りより楽ではある。しかし、強風で顔面に直接雪が当たり、帽子の中まで入って来ると、ちょっとつらいものがある。みるみる内に、身体は雪だるま状態となり、いくら防寒装備しているとはいえ、無事ではない。
 まあその日はたまたま非番だったので、帰るとすぐ朝風呂に浸かり、カゼをひかないで済んだけれど。
 このようにいくら暖冬とはいっても、厳冬期における北陸の早朝散歩には、なにがしかのドラマがあるのだった。